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プロフィール
シェルテ
平成4年11月20日生まれ さそり座 血液型O型 現在高校3年生 自称ゲーマーなんだけど周りから見たらオタクなのかも…。 基本的にゲーム、アニメ、マンガは好き。 攻略本を読むのが趣味。 好きなゲーム キングダムハーツ、ぷよぷよ、ポケモン、カービィ、どうぶつの森、ファイナルファンタジー、チョコボ、スカイガンナー、クラッシュ、スパイロ、スーパーマリオ…まだあるかも…。 好きなアニメ・マンガ NARUTOとかハガレンとか荒川UBとか… どうぞよろしくですー☆
オーナーへメッセージ

2008年12月29日

No.14 弱い子は捨てられる?

 ガヤガヤ この日のハナダシティは普段より人通りが激しかった。
コンテストを明日に控え、多くのトレーナー達が集結しているのだ。

「コンテストはハナダジムでやるんだってさ」
ロイヤの突然の言葉にリーラヴはつい「え?」と言ってしまった。
「それじゃあ明日はジムお休みってコト?」
「うん。そういうこと」
「じゃあ今日行かなきゃ!!」
リーラヴはジムに向かい走り出した。
「あ!ちょっと~待ってってば!今日もコンテストの準備があるからお休みなの!」
ロイヤはリーラヴの腕を掴んだ。
「え~!」
「とりあえずポケセン行こ?ね?」
リーラヴは不満そうな顔をしながらロイヤについて行った。

ポケモンセンターはたくさんのトレーナーでごった返していた。
「うわ…すごい人」
リーラヴたちは人を掻き分けながら前へ進んだ。すると突然、怒鳴り声が聞こえた。
「何だテメェ!やんのかコラァ!」
「急に大声出さないでください。僕はただ、あなたのポケモンは
 僕のポケモンの足元にも及ばない、と言っただけです」
言い争っているのはサングラスをかけてタバコをすっているガラの悪い男と
ロイヤと同じくらいの年の少年。
「くっオレのポケモンちゃんが弱いだと!?じゃあ戦ってみるかぁ?」
ポケモンセンターの中は気まずい雰囲気に包まれた。
しかし、誰もこの2人を止めようとはしない。
「いいですよ?そこまで言うなら」
少年と男はポケモンセンターの外に出た。
ポケモンセンターの中にいた人々はその戦いを見守っている。
リーラヴたちもそのバトルを見届けることにした。
「んー」
「どうしたの?リーラヴちゃん」
リーラヴは突然、頭を抱えた。
「なんか…あの人見たことあるようなきがするなーって」
「あの人って…どっち?」
リーラヴは少年のほうを指差した。
「でも…気のせいかなぁ…」
「ふ~ん…あ!始まるみたいよ!」

「僕から出しますね。ムーン!」
少年はブラッキーを出した。
「つぶしてやるぜ!やれ、キノガッサ!」
男はキノガッサを出した。
「へっ1分で終わらせてやるぜぇ!」
「そうですね。1分あれば十分あなたを倒せます」
男はその言葉にカチンときた。
「やってみやがれ!キノガッサ!マッハパンチ!」
 タタッ キノガッサはムーンに突っ込んでいった。
「ジャンプしてよけろ」
ムーンは高くジャンプした。キノガッサのこぶしは地面に突き刺さった。
「ひみつのちから」
ムーンはすぐに攻撃した。キノガッサはよけることが出来なかった。
キノガッサはふらついた。少年は密かに笑った。
「ムーン、ダークラッシュ」
(ダークラッシュ!?)
リーラヴには聞き覚えの無い技だった。
ムーンは全身の力を込めて、キノガッサに身体をぶつけた。
「あれじゃブラッキーまで傷付いちゃうじゃない!」
リーラヴはとっしんやじばくなどのポケモンが傷付く技は好きではない。
「キッ、キノガッサ!?」
キノガッサはバタリと倒れてしまった。ムーンは全然大丈夫のようだ。
本当にこの勝負は1分程度で勝負がついてしまったのであった。

「戻れ、ムーン」
少年はムーンをボールに戻した。そしてニコッと笑い、男に向かってこう言った。
「弱いですね。思ったとおりの結果でしたけど…ここまで弱いとは思いませんでしたよ。
 そんな弱い子、捨てることをオススメしますよ」
その言葉にリーラヴはムッとにた。
「世の中にはもっと強いポケモンがいますからね…そっちのほうがあなたのためですよ」
男は相当ショックを受けたようだった。
「それでは…」
少年はその場から立ち去ろうとした。

「待ちなさいよ!」
その声に周りにいた人たちはザワッとした。声を出したのはリーラヴだった。
リーラヴはツカツカと少年の近に行った。
『リ…リーラヴ?』
チコリータは心配そうにリーラヴを見つめていた。
「捨てるって何よ!自分で捕まえといて逃がすなんて…そんなの無責任すぎる!!」
リーラヴはいつもよりも高いトーンで叫んだ。
「…何ですか?あなたは…弱い子が捨てられるのは当然のことでしょう?」
リーラヴは我慢の限界だった。
「そんなことないわよ!あんたなんか―…え?」
リーラヴは何かを思い出したかのようにハッとした。
「リーラヴちゃん!?」
ロイヤが心配して駆け寄ってきた。
「あたし…この人知ってる…」
「え?」
「会ったこと…ある…」
リーラヴの 気がする は確信になっていた。
「何言ってるんですか?あなたと会ったことなんて―」
少年の言葉をリーラヴがさえぎった。
「タスクさん…ですね?」
リーラヴがそう言った瞬間、少年は少し驚いた。

―思い出した。5年ぐらい前にこの人と会った。
そしてあの日に、あの子と出会ったんだ―

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