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プロフィール
シェルテ
平成4年11月20日生まれ さそり座 血液型O型 現在高校3年生 自称ゲーマーなんだけど周りから見たらオタクなのかも…。 基本的にゲーム、アニメ、マンガは好き。 攻略本を読むのが趣味。 好きなゲーム キングダムハーツ、ぷよぷよ、ポケモン、カービィ、どうぶつの森、ファイナルファンタジー、チョコボ、スカイガンナー、クラッシュ、スパイロ、スーパーマリオ…まだあるかも…。 好きなアニメ・マンガ NARUTOとかハガレンとか荒川UBとか… どうぞよろしくですー☆
オーナーへメッセージ

2008年09月08日

No.5 初バトル

『行くわよ!』
マリィはチコリータにたいあたりをしてきた。
「チコリータ!よけて!」
『わっ』
チコリータは慌てて攻撃をよけた。
『よけられたか…これならどう!?』
マリィは口を開けた。マリィが使える技をほとんど知っているリーラヴはすぐにわかった。
「みずでっぽうが来るわ!」
マリィの口から水が勢いよく飛び出し、チコリータへ向かって行った。
「チコリータ!」
『きゃぁ!』
チコリータは怖がってすぐに後ろを向いて走り出した。
「!後ろじゃなくて横によけ―」
しかし水はすぐにチコリータに追いついた。しかも急所に当たってしまった。
「チコリータ!大丈夫!?」
『う…なんとか…』
すると休む暇もなくマリィがたいあたりをしてきた。
『わぁ!』
チコリータはその攻撃をよけた。
「チコリータ!こっちもたいあたりよ!」
『うんっ!とりゃぁ!!』
チコリータは全身の力を込めてたいあたりした。
しかしマリィはでんこうせっかでそれをなんなく回避した。
『うわあぁぁ』
チコリータはそのままの勢いで地面に突撃した。 ガンッ バタ…
「チコリータ!?」
『も…もうダメ…』
チコリータは気絶した。

「…ータ…」 あれ…何か聞こえる…。
「…チコ…」 私を呼んでる…?
「チコリータ!!」『うわぁっ!?』
チコリータが目を覚ましたとき、目の前にはリーラヴの顔があった。
「よかった~。やっと気がついた。大丈夫?チコリータ」
『う…うん。私どれぐらい寝てたの?』
リーラヴは時計を見た。
「う~ん。2時間ぐらいかな?」
『2時間!?』
たしかに時計を見ると12時ぐらいだったのが14時になっている。

「残念だったね↓でも初めてなんだし…次があるよっ」
リーラヴはニッコリ笑った。
しかしチコリータは黙って下を向いた。
「…チコリータ…?」
リーラヴの顔が心配そうな顔になった。
『ホントに…』
「え?」
『ホントに私なんかが強くなれるの!?』
チコリータは叫んだ。
『全く攻撃が当てられなかった!しかも地面にぶつかって気絶だなんて…
 それに!相性的には私のほうが有利なんだよ!?それなのに…』
 ポタッ チコリータは涙を流していた。
「チコリータ…」
リーラヴは何て言ってあげればいいのかわからなかった。
するとチコリータはくるっと後ろを向き、トボトボ歩き出した。
「どこ行くの!?」
チコリータは暗い声で答えた。
『出てく…』
「えっ!?」
リーラヴはすぐに止めようとした。しかしチコリータはリーラヴを振り切り、
玄関まで行った。そして力の限り叫んだ。
『もういいよ!私にかまわないで!ここにはいっぱい私なんかより強いポケモンがいるでしょ!?
 私なんかほっといて他のポケモンと旅すればいいのよ!!』
「そんなっチコリータは強くなりたいんでしょ!?」
『どうせ強くなれないよ!それなら誰にも迷惑かけないように出てくんだから!』
チコリータはそう言い残して走り去って行った。
「チコリータ…!」
リーラヴはそう叫んだ。でも追いかけようとはしなかった。

どうして追いかけなかったんだろう。自分でもわからない…。
チコリータが去った後、リーラヴはずっと自分の部屋の窓から外を見ていた。
チコリータが帰ってくるのを待った。

『ハァハァ…』
町の外までずっと走っていたチコリータはさすがに息が切れていた。
しかも、この日はカンカンに晴れていた。まるで日本晴れを使ったときみたいに。
チコリータの体からは汗が滝のように溢れ出た。
チコリータは近くにあった大きな木の下で休むことにした。
『これからどうしよう…』
どこか寝床を探さなくちゃ…。どこがいいのかな…洞窟とか?
ううん…洞窟には絶対ポケモンがいる。ポケモンがいないところ。人間もいないところ。
誰にも迷惑をかけない場所。誰もいない、孤独な場所。

その日の夜。チコリータは結局その木の下で寝ることにした。
しかし、昼間のあの暑さとは対照にこの夜はとても冷えた。温室育ちのチコリータに寒さが襲った。
『寒いよぉ…』
チコリータは力なく言った。そして空を見上げた。
そこにはまんまるで大きな月と今にも消えそうな光を放つ星たちがあった。

そういえば、リーラヴの手は温かかったな。手だけじゃない…心も…。
チコリータはそう思った。

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